マルチーズレースってご存知ですか。ヴィクトリア時代に作られたマルタ島でとれる生成り色のシルクで編んだボビンレースです。多くのレースにはマルタ十字という四葉のクローバのようなパターンが入っています。今回サイトにUPしたレースは幅広で27cm幅で83cmあります。それで大きな襟に見立ててトルソーに着せてみました。
大人っぽい装いでステキな雰囲気です。
こんなに大きなパターンのマルチーズはあまりお目にかかかれません。お値段も格安ですのでお勧めです。
ヴィクトリア時代のマルチーズレース
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こちらはマルチーズレースの袖です。
薄いシルクシフォンで裏打ちされて丁寧に作られたお袖です。
袖口の部分のレースは少し摩擦で痛んでいる部分はありますが
全体にはとても良い状態といえます。
このままコラージュにしたり額装したりされると素敵ですね。
勿論このお袖を生かしてドレスも作れます。
7号位の細見の方位のサイズです。
サイズ:袖丈はフリルも含めて65cm/袖幅26cm/1890‐1900年代頃のイギリス。
最近見たレ・ミゼラブルの映画の衣装やメイクはイギリス制作で完璧でしたが、こんな素晴らしいアンティークのレースなどが残っているので衣装の時代考証も正確で違和感なく引き込まれるような映画になっているんだと思いました。
こちらのお袖は
ヴィクトリア時代のマルチーズレースの袖
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マルチーズレースつながりでもう一つ
先日お客様からメールをいただきました。
1年ほど前に当店でシルバーバッグの口金をお求めいただいたお客様なのですが
成人式にお嬢様がアンティーク着物をお召しになるので、それに合うバッグを作られてその画像を送ってくださいました。
このバッグです。
アンティークのシルバー口金にマルチーズレースをシルクの布で裏打ちして、淡水パールビーズをたくさんつけてあります。
マルチーズレースにこんな使い方があるなんて・・・・感激しました。
お母様の愛情を感じますね。
アンティークのお店をやっていてよかったと幸せな気持ちになりました。