今回ハンガリーで見つけた刺繍の中でも特に素晴らしい刺繍です。リネンのティータールのようなサイズ44×120cm位ですが上の部分を折って刺繍の部分をすべて見せる感じで使います。上にかぶっている刺繍はリネンの裏側に刺してありますのでこのように飾ると刺繍の表が見えるという訳なんです。
- モノグラムのクロスステッチに刺繍がプチポワンバッグの刺繍のように詰まっています。
- 透けている部分はカットワーク刺繍です。
- フリンジはマクラメのように編んであります。
刺繍のテクニックがとにかく素晴らしいです。
ハンガリー語よくわかりませんが グーグル翻訳で調べましたらこのモノグラムは
「ようこそ、恋愛結婚ほどこの世の幸福はありません」という意味みたいでした。
そういえば以前、テレビで見た旅番組ですが、ハンガリーだったか、トランシルバニアだったか、結婚式のときこんな格言が刺繍されたリネンを壁に貼って家族や親せきが集まってお祝いしていました。いろいろな行事に必ず必要なリネンはきっと大切なリネンとして結納箱に収められて花嫁と一緒に一生を過ごしたのでしょうね。
それから余談になりますがブタペスト市内を歩いていても、年配のご夫婦はほとんど手をつないで歩いています。お手手をつないで地下鉄に乗ったり、公園を歩いたりとほんとに微笑ましい光景です。
ハンガリーの経済も危機的状況とかいうニュースもありますが、カフェで楽しそうにお食事したり、カップルが仲良く楽しそうに過ごしているハンガリーの光景を見るとハンガリーの人って日本人より幸せそうだなって感じました。単なる旅行者の勝手な思い込みなのですが・・・・
このカットワーク刺繍もハンガリー刺繍の技術の一つです。
このマクラメ編みのようなフリンジも素晴らしいですね。
これを譲ってくださったハンガリーのリネンのディーラーさんも「これは古いのよーーーー」って目を細めておっしゃっていました。
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