ヨーロッパでよく見かけるテーブレースの一種のバテンレース。
バテンレースの言葉のルーツについて調べてみました。
バテンレースの発祥地について
バテンレース(Battenberg lace)というスタイルが確立された発祥地はアメリカです。
日本国内では名前の響きから「ドイツ発祥」と紹介されることが非常に多いですが、事実関係を紐解くと以下のようになります。
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発祥と普及(アメリカ): 19世紀後半(1880年代頃)のアメリカで考案・普及したとされています。ニューヨークのレース研究家であったサラ・ハドリー(Sara Hadley)などが、ヨーロッパの伝統的な技法を元に、あらかじめ用意された機械織りのテープ(ブレード)を用いて、効率的に美しいレースを作る手法として広めました。
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名前の由来(ドイツ・イギリス): 「バテン(バッテンベルク)」という名前は、ドイツの貴族であるバッテンベルク家に由来します。1885年、イギリスのヴィクトリア女王の娘であるベアトリス王女が、ドイツのバッテンベルク家出身のヘンリー王子と結婚したことを記念して「バテンレース(Battenberg lace)」と名付けられました。
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技法のルーツ(ヨーロッパ): レースの輪郭にテープを用いる「テープレース(またはルネサンスレース)」という技法そのものは、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパ(現在のベルギーなど)で生まれています。
日本での広まりと「ドイツ発祥」という誤解
日本では明治時代にこの技術が伝わりました。その後、国内(主に新潟県上越市)でテープを編む機械が開発されると、農閑期である冬の間の女性の手仕事として雪国に広く根付き、現在でも「上越バテンレース」として県の伝統工芸品に指定されています。
日本の資料や工芸品の紹介では「ドイツのバッテンベルク地方発祥」と記載されていることがよくありますが、これは「名前の由来となった地名・家名」と「レースの手法そのものの発祥地」が日本へ伝わる過程で混同されてしまったものと考えられます。
まとめますと、技法としての根本的なルーツはヨーロッパにありますが、現在見られるような「バテンレース」という名称とスタイルが生まれ流行した発祥地はアメリカとなります。
ご記載いただいた通り、手仕事の温かみと透け感が同居するバテンレースは、夏のインテリアにぴったりの涼しげな魅力がありますね。